上から、文字を刻む軸石(棹石、仏石)・上台・下台・花立・線香立・水鉢で組み合わせた一式を石碑と云います。軸石の横幅で寸法を表し、約24cmなら8寸型といい、一寸きざみで石碑の大きさを表します。仏式、神式、洋型、五輪塔等々、宗教や祭祀の目的によって形式が違い、また大阪型・神戸型・京都型などと云うように地域によって少しづつ形が違っていて、地域独自の形式が伝承されています。

霊標、または法名碑あるいは墓誌とも呼ばれ、埋葬されている方を記録したり、その家の由来を記したりする石標です。戒名(法名)・死亡年月日・俗名・年齢を彫刻し記録していきます。

墓参の際に故人の好物だったものなどをお供えする台石です。せっかくのお供え物を地面に置いたりせず、きれいな台石の上にきちんと供えるための供物台はぜひ付けておきたい付属品です。芝台の手前に設置する大きくて立派なタイプと下台の上の水鉢と上台の間に設置する場所をとらない小型のタイプとがあります。

墓参の際にバッグなどの手荷物を一時的に置く台石です。多くは青石などの自然石を使いますが、下部に墓参清掃用具などを収納できるように工夫したものもあります。ちょっとした休憩用のイスのかわりに使うという方法もあります。

灯火は邪気を追い払うといわれ、お灯明を供えるのは昔からの尊い習慣です。墓前に設置する立派な灯籠は年中灯をともしている功徳があるといわれます。最近では狭い場所でも取り付けられる小型の風防付の石製灯籠が好評で、取り付ける方が多くなっています。

いわゆる囲いです。墓参のけじめをつけるとともに、他人がみだりに足を踏み入れることを防いでくれます。一般的には柱と板で構成され、様々な彫刻を施し、意匠を凝らした手の込んだものもあります。最近では巻石と一体型でデザインされたおしゃれなものも増えてきました。

踏み石・拝石などとも呼ばれ、墓参の際の足場となります。滑り止めの加工をしたり、絵柄を彫刻したりしているものもあります。

ご先祖供養の塔婆を倒れないようにします。石製のものやステンレス製のものがあります。